医師紹介

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ご挨拶

皆さま、初めまして。
このたび、あけぼのクリニックの3代目院長に就任いたしました、門田 靜明(かどた よしあき)と申します。
これまで国内外の様々な医療機関や企業で研鑽を積んでまいりましたが、年齢を重ねるにつれて生まれ育った高知県への想いが募り、私を育んでくれた大切な故郷に恩返しをしたいと思うようになりました。また、近年高知県では、医療機関が高知市に一極集中し、それ以外の地域では身近な医療サービスを受けることが困難になってきていることへの危惧も感じていました。そのため、地域医療連携を図りながら「誰一人取り残されない医療」を目指して、地域を支える一助となりたいと願い、高知県へ戻ることを決意いたしました。
今回、縁あってクリニックを継承するにあたり、伝統である「地域に根差した診療」を受け継ぎつつ、内科を中心に小児科・皮膚科・心療内科・脳神経外科など、多岐にわたる診療を提供してまいります。また、訪問診療や専門外来にも積極的に取り組み、病気のときもそうでないときも、皆さまが自分らしく暮らせるように尽力し、今後は健康づくりのための活動も展開してまいりたいと考えております。
私たちは、ただ病気を診るのではなく、患者さまお一人おひとりの生活背景にも目を向け、総合的なアプローチで疾病予防・診断・治療を行います。
「地域のホームドクター」として、どなたでも気軽に立ち寄れる「全人的なクリニック」となれるよう、真摯な心で皆さまの健康をサポートしてまいります。
どうぞよろしくお願い申し上げます。

院長:門田 靜明 院長:門田 靜明

院長:門田 靜明
Yoshiaki Kadota

経歴

高知県生まれ
高知学園 高知中学高等学校 卒業
1982年
順天堂大学医学部 卒業
1982年
順天堂大学医学部付属順天堂医院
1984年
National Institute of Health , USA
1993年
順天堂大学浦安病院 講師
1999年
浦安市川市民病院 医長
2002年
外資系製薬企業医師
2022年
イースト駅前クリニック町田院 院長
2023年
あけぼのクリニック 継承開院

資格・所属学会

  • 日本脳神経外科学会認定 脳神経外科専門医
  • 日本医師会認定 産業医
  • 難病指定医
  • 日本脳卒中学会
  • 日本糖尿病学会
  • 日本喘息学会
  • 日本心療内科学会
  • 日本頭痛学会
  • 日本小児科学会
  • 日本性機能学会

皮膚科・美容皮膚科担当
副院長:門田 英子
Eiko Kadota

経歴

  • 東京女子医科大学医学部 卒業
  • 東京都立病院機構 広尾病院
  • 国立病院機構 東京医療センター
  • 川崎駅東口クリニック 院長
  • 医療法人社団 城南会 西條クリニック
  • 医療法人 麗光会 ヨーダー公子クリニック 川崎院
副院長皮膚科・美容皮膚科担当門田英子 副院長皮膚科・美容皮膚科担当門田英子

院長インタビュー(取材日2023年夏)

これまでの経歴を教えてください

私は高知生まれで、高知学園高知中学高等学校を卒業するまで、県内で育ちました。
医学の道を志して東京の順天堂大学医学部に進学し、卒業後は初期研修プログラムでアメリカに留学していたんです。そこでは、神経生物学の基礎研究を行いながら、医学以外にも語学・社会学とたくさん勉強しました。

その後、脳神経外科の専門医となり、救急病院などの大学病院や総合病院で働いていました。
それから、非常勤ですが5年間働いていた順天堂東京江東高齢者医療センターや秋田県のクリニックで、かかりつけ医や訪問診療などの地域医療も経験してきました。

ご専門を教えてください
元々の専門は脳神経外科なんです。医学部を卒業後、神経生物学の研究留学をして、たくさんのことを学びました。

脳神経外科医として大学関連の基幹病院で臨床経験を重ねるなかで、脳神経外科や脳神経内科の患者さまは病気が一つではなく、内科的な疾患を抱えている方が多く見られたので、神経系の治療に加えて内科的な治療も行う必要性を感じたんです。

それから、予防のためには動脈硬化の疾患や生活習慣病を治療しなければならないと思い、予防医学も勉強しました。
あけぼのクリニックとの繋がりは?

先々代の石本先生と縁がありまして、2000年ごろに順天堂大学で私が小児脳腫瘍の脳外科治療グループにいたときに、石本先生のご専門であった腫瘍学を通じて関連する小児科を指導していただきました。

今回、桝本院長の後を継ぐことになり、これまでの先生方の地域医療に捧げてきたクリニックの理念を3代目院長として大切に受け継いでいきたいと思っています。

シニアの年齢で開業医として高知に戻られることは、大きなターニングポイントだったと思いますが、その転機となった出来事はありますか?

高知に住む90歳を超えた両親が、相次いで要介護の状態になったことが大きいです。気がつけば私自身も高齢者になっていて、老人医療の現実を目の当たりにしました。
それから、高知市事業承継センターの方に「高知市は医療機関も医師も充足していますが、高知県全体では医療が偏在し、高知市外は後継者がおらず閉院していく医院が増える傾向にある」とお聞きしました。
人口の過疎化・住民の高齢化が進み、病院はあってもコンビニ的にいつでも相談できる開業医がいない、といった状況と言えます。
こういったことから、これまでいろいろ経験したことや学んだことを活かして『今度は私が故郷に恩返しをする番だ』と強く感じるようになりました。
地域に根差した医院を作って、地元の患者さまと“土佐弁”で和気あいあいと話しながら向き合いたいと思ったんです。

個人的にも高知県のキャッチコピー『高知県はひとつの大家族やき。高知家』が大好きで、『ならば、その“家”に寄り添うべき“かかりつけ医”がおってもええろう』という信条を持っています。

医療に対する気持ちを教えてください

『常に謙虚な気持ちを忘れない』『いかなる患者さまでも真摯に対応したい』『まず話を聞く』 『「とりあえず様子を見ましょう」は言わない』『身体のあらゆるお悩みを伺うオールラウンドな対応をしたい』『皆さまに頼ってもらえる町医者を目指したい』
この6つを常に大切にした医療を心がけています。
患者さまからは、これまでの受診経験として『お医者さんが話を聞いてくれない』『症状の説明がなく「薬だけを飲んでいればいい」と言われた』『ご自身がお薬手帳を見て、はじめて高血圧に効く薬だと知った』などとお聞きしたこともあります。これは、残念なことに医師と患者さまの間で十分なコミュニケーションが取れていないことが原因だと感じます。

私の診療では、患者さまのお話をまず伺い、お一人おひとりに応じた話をしていくことを大切にします。また「とりあえず様子を見ましょう」ではなく、ある程度の予測をして患者さまに説明をし、ご納得いただくことも重要だと思っています。

患者さまと向き合うときに、大切にしていることは?
話を聞くことだと思っています。患者さま自身は、受診前から病気のことで悩み、不安になっています。それを、外来診療のたった10分間のコミュニケーションで全て把握するのは困難だと思います。
まずは、気になることや不安に感じていることをお伺いし、「気が付いたことがあれば次回また教えてください。」とお伝えしています。私だけじゃなく、スタッフに話してもらっても大丈夫ですよ。

それから、診療時には白衣を着ないようにしています。
『白衣高血圧症』という言葉があるくらいで、泣いてしまう子どももいれば、血圧が上がってしまう方もいらっしゃるので、海外の家庭医は白衣を着ないんですよ。私も、リラックスしていただいた状態でいろいろな話を聞きたいと思っています。服装はいつも清潔に、真摯な心で患者さまと向き合います。
医師としてのやりがいや喜びを感じるのはどんなときですか?
私はやっぱり人が好きなので「先生ありがとう、なんとなくわかったよ」というような言葉から「大病院で診てもらったら、先生の診断通りだったよ」と、フィードバックもらうと嬉しくなります。
それから「先生はいつも元気だね」「感じがいいね」なんて、嬉しい言葉を言われることもあるんですけど「いえいえ、もともとは虚弱児だったし、いつも凹んでるんですよ。元気をもらっているのは私の方ですよ」と答えています。

私と患者さまが『お互いさまの精神』を持って、幸せな気持ちを分け合っていきたい。そんな医療が理想だと考えています。
趣味やリフレッシュ方法はありますか?

趣味は、体を動かすこと、鍛えることです。自宅でYouTubeを見ながら全身のストレッチや筋トレをして体を鍛えています。それから、毎朝のジョギングと夜のウォーキングはずっと続けています。いつか龍馬マラソンに出場して、できれば完走することが目標です。
それ以外にも、極真空手とテニスをしています。一人でやるジョギングとウォーキング、相手あっての空手とテニス、このバランスが好きです。
実は、空手は月に一度指導員を務めていて、お子さまからご年配の方までたくさん来てくれています。筋トレや基本練習を中心とした内容になっていますね。

食べることも大好きで、美味しいご飯屋さんを探して食べに行くことが好きです。健康維持のため月に数回だけにしていますが、ラーメン屋巡りもしています。

新しいあけぼのクリニックの診療方針を教えてください

あけぼのクリニックは開院以来、地域に根差した診療を続けてきました。石本先生と桝本先生が築き上げてきた地元の小児医療の灯は、3代目院長として絶やさず続けたいと考えています。私は残念ながら小児科医ではありませんが、地元の先生方に小児科診療をご担当いただきながらでも、地域で盤石なかかりつけ医を目指したいと思っています。

リニューアル後は内科中心のクリニックに変わりましたが、何でもご相談いただける地域のホームドクター(家庭医・かかりつけ医)として、通いやすいクリニックになれるように尽力しています。また、通院しやすい環境を整備するのはもちろんですが「あのクリニックに行ったらどこか癒される」と言われるような場所になりたいと思っています。

新しいあけぼのクリニックとして伝えたいことはありますか?

クリニックをリニューアルするにあたり、新しいロゴマークを作りました。
これまで当院が歩んで来た歴史、地域医療という根は、今では大きな幹になっています。
そこからさらなる枝を増やし、長寿や健康をシンボライズできるように、願いを込めた木を中心に据えました。

『小さな木が大樹となり、分けて葉が出るような地域の健康の木となりたい』『みんなと共に大きく育てていきたい』そういう想いがこもっています。

どのような診療に力を入れていきたいとお考えですか?

以前は小児科中心のクリニックでしたが、内科中心の総合クリニックに変わります。
それと同時に、訪問診療や専門外来・心療内科・物忘れ外来にも対応します。
もちろん、私の専門の脳神経系の診療も行いますよ。
特定の病気や疾患に限らず、心理面や社会的側面を幅広く考慮した、全人的な医療を提供したいと考えていますので、自費診療のEDやAGA・プラセンタ注射・にんにく注射などにも注力します。また、完全予約制ですが、皮膚科・美容皮膚科を副院長が担当します。

その他には、予防医学にも力を入れていきたいと考えています。一つ挙げるとすれば、極真会館総本部から、クリニック内で健康空手教室を開催する許可をいただきましたので、いつかその教室で予防医学を広めたいと思っています。

リニューアルから数カ月経過しましたが、何か変化はありましたか?(取材日2024年1月)

新しく継承開院した当初は不安ながらも、地元の方々から温かいご支援を受けながら、なんとか再スタートできました。 開院直後から発熱外来の患者さまが急増し、地域の医療需要に応えることができる存在となりました。石本前々院長や桝本前院長時代の患者さまも戻って来てくれております。本当にありがたいことです。
長らく忘れていた地元の方言にもすっかり慣れ、患者さまとのコミュニケーションがより円滑になったと感じています。 たくさんの方々から貴重なアドバイスをいただき、その結果、皮膚科・美容皮膚科も好調な滑り出しとなりました。

また、予防接種やお子さまの診療を通じてですが、親御さまがご自身の健康に関する相談で再来院していただけるケースも増え、自由診療(ED・AGAや美容)に関するご相談もいただき始めました。 これぞ地域に根差した「かかりつけ医」としての実感を得られていることに日々感謝しながら、これからも皆さまのお役に立てればと思っています。

発熱外来の取り組みについて教えてください。(取材日2024年10月)

当院では、発熱があり感染症が疑われる患者さんと、一般診療の患者さまを分けて対応しています。 まず、発熱がある患者さまには、当院にお電話いただきます。
到着しましたら、到着したことを当院へお電話いただき、駐車場で待機していただきます。 準備が整い次第、スタッフがお車までお伺いします。
院内に入ると、左右に通路が分かれていて、感染症待合室と一般待合室にそれぞれつながっています。 診察室も分かれており、発熱がある患者さまには、まず抗原検査を実施します。

医師や看護師がその状況に応じて対応し、検査結果が出るまでの間に問診票を記入していただいたり、 気になる症状をスタッフに聞き取ってもらったりすることで、スムーズに診療が進められるようにしています。