経口補液療法

小児の胃腸炎の脱水の治療に有効とされる経口補水療法について教えて下さい。

経口補水療法は1970年代に設備が十分でなかった発展途上国においてコレラの下痢による脱水を治療するために開発され、死亡率を激減させました。
この補液中にはナトリウムとブドウ糖が適当な濃度で入っており、この両者の併用により水分の吸収が促進されることが明らかにされています。
最近では急性胃腸炎による中等症以下の脱水にも経口補水療法が点滴と同等の効果があることが確認されました。
実際にはスプーン一杯程度の少量の経口補水液を頻回に与えます。この経口補液水は市販されており、現在流行中のロタウイルス胃腸炎による脱水の治療にも有効ですので、医師に相談してみて下さい。

(平成18年2月8日)

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