白血球とCRP検査
外来で行われる血液検査の白血球とCRP検査の意義について教え下さい。
乳幼児の発熱の多くはかぜなどのウイルス感染によるもので、抗生物質は効きませんが、細菌感染には抗生物質が有効です。
細菌感染の場合は発熱の直後より白血球が増加し少し遅れて急性炎症蛋白であるCRPも上昇してきます。
逆にウイルス感染の場合、白血球はむしろ減少しCRPもほとんど上昇しません。
乳幼児は診察所見だけでは感染部位や原因が判らないことがあり、この2つの検査は外来で簡単にできて診断と治療に役に立ちます。
検査の結果ウイルス感染と考えられる時は熱が続いていても解熱剤などを投与して対応すればよく、逆に細菌感染の場合は抗生物質の投与が必要になります。
(平成15年8月10日)