熱性痙攣と予防接種
10ヶ月の乳児が突発性発疹にかかり熱性けいれんを起こしました。
今後の予防接種はどのように受けたらいいでしょうか?
従来は熱性けいれんを起こした場合1年間は予防接種を控えるよう指導されていました。
これは予防接種の副反応で発熱することがあり、けいれんを誘発することが懸念されたためです。
しかし、一方で熱性けいれんを起こす可能性のある子供ほど、予防接種を行い病気を防ぐことにより発熱の機会を減らすことも重要です。
そこで、この問題を解決するために厚生労働省の研究班が作られ、検討の結果、熱性けいれんを起こしても、2~3ヶ月経過観察すれば、接種は可能との結論が出されました。
ただし、接種の際は医師から、予防接種の有用性と副反応を十分説明してもらい納得の上で受けるようにして下さい。
(平成16年10月6日)