感染性胃腸炎
感染性胃腸炎(嘔吐下痢症)が大流行しているようですが、詳しく教えて下さい 。
感染性胃腸炎は晩秋から冬にかけて流行しますが、今年は例年に比べ流行の立ち上がりが2週間程早く、県下でも大流行となっています。
この時期の胃腸炎はノロウイルスが原因であり、突然の嘔吐で発症し下痢や発熱を認めます。
通常2~3日で改善し、春先に流行するロタウイルスのように重症化することは稀です。
しかし、感染力は極めて強く保育所などでしばしば集団感染を起こします。
乳幼児例では兄弟や親に次々に感染し、家族中で嘔吐や下痢を認めることも稀ではありません。
吐物や下痢便中に含まれるウイルスが感染源となるため、予防にはこれらの適切な処理と手洗いが重要です。
(平成18年12月13日)