小児がんキャンプ

小児がんの子供たちのためのサマー・キャンプがあると聞きました。 どのようなものか教えて下さい。

病気を克服するためには、同じ病気と闘っている仲間との交流がとても励みになります。
特に難病や稀な病気の場合は仲間の存在が大きな支えになります。私たちは5年前に小児がんと闘っている子供たちを支援するためにサマーキャンプを立ち上げました。 今や小児がんはその70%が治るようになりましたが、長期にわたる入院生活が必要で、子供たちはとても辛い思いをしています。
このキャンプはそんな子供たちと自然の中で一緒に過ごし、少しでも元気になってもらおうという趣旨で始められました。

最初の2年間は三浦海岸で、その後の2年は清里でキャンプをしました。 毎年全国から約40名の子供たちが参加し、約60名のボランテイアの人たちと3日間を過ごします。
2年目にこのキャンプはスマート・ムン・ストーン・キャンプと命名されました。キャンプの発起人となった細谷亮太(聖路加国際病院)、月本一郎(東邦大学)、石本浩市(あけぼの小児クリニック)の3人の小児科医の名前から、それぞれ細(スマート)、月(ムーン)、石(ストーン)を取ったもので、ボランテアの人たちが名付け親です。

参加している子供たちは全員告知を受けており、自分達の病気のことをよく知っています。
従って、このキャンプでは普段学校ではなかなか話せない事もかくすことなく自由に話し合うことができます。
短いキャンプですが子供たちはすっかり仲良くなり、深い絆で結ばれる様子を私たちは見てきました。
今年のキャンプも7月に清里(山梨県)で行う予定です。

参加希望の方は「あけぼの小児クリニック」までご連絡ください。

(平成14年1月)