今年のインフルエンザ
今年のインフルエンザの流行予測を教えて下さい
インフルエンザウイルスにはA型とB型があり、A型はソ連型と香港型に分けられますが、どの型のウイルスが流行するかは、過去の流行状況、住民の抗体価の保有状況などを参考に予測が行われ、それをもとにワクチン製造株も決定されます。
しかし、予測が外れることもあり、そのためワクチンを打っていても実際には余り効果がみられない年もあります。
一般にはインフルエンザの流行は1月中旬頃から始まり、A型が先行して、シーズンの終わり頃にB型の小さな流行が見られます。
しかし、一昨年は流行の始まりが遅く、2月に入ってからB型が大流行し、A型は小さな流行に終わりました。
一方、昨シーズンは全国的にはほとんどがA香港型を中心とするA型による中規模の流行でしたが、高知県ではA香港型、Aソ連型、B型の3種類のウイルスの流行が見られるという特異な現象が見られました。
特にB型の流行はほとんど高知県だけで見られ、このウイルスはワクチンに含まれていた株とは異なる山形系統株であったことが明らかにされています。
このようにインフルエンザの流行はその開始時期もウイルスの種類も毎年異なっており、天気予報のような正確な予測は難しいのが現状です。
(平成19年1月1日)