ムンプス難聴
ムンプス(おたふくかぜ)にかかると難聴になることがあると聞きましたが、詳しく教えて下さい。
ムンプスは耳下腺や顎下腺が腫れて発熱する病気です。
ムンプス難聴はウイルスにより内耳の神経細胞が破壊されて起こり、普通は片方だけ聞こえなくなります。
耳下腺が腫れて4日目から18日以内に発症します。教科書的には難聴になる頻度はムンプス患者の15,000人に1人程度とされていますが、最近の研究では実際にはもっと頻度が高く、数百人から数千人に1人と推定されています。
これは実際にムンプスウイルスに感染しても症状が出ないことが少なくないことに加え、乳幼児では難聴の発見が遅れるためと考えられています。
ムンプス難聴には治療法がないため、ワクチンを接種することが最大の予防法といえます。
(平成17年8月17日)