マイコプラズマ肺炎(2)
子供が通っている小学校でマイコプラズマ肺炎が流行っているとの連絡がありました。どんな肺炎ですか?
咳と発熱が主な症状ですが、特徴的なことは乳幼児には少なく、学童以上の年齢に多いことです。
肺炎球菌などによる細菌性肺炎のように重症化することはありませんが、適切な治療が行われないと頑固な咳が続きます。
以前は4年毎のオリンピック年に流行が見られていましたが、最近はその傾向は薄れてきています。
毎年、季節に関係なく小流行が見られていますが、今年は例年にない患者数が報告されています。
学校などの集団や家族内で感染が見られることも特徴です。
治療薬としてはマクロライド系の抗生物質が有効で、日常よく使われるペニシリン系やセフェム系の抗生物質は効きません。
(平成18年8月9日)