テレビ・ビデオの長時間視聴と子どもの発達
長期間テレビやビデオを見ることは、子どもの発達に悪影響があると聞きましたが、どんな影響がありますか?
テレビ放送が開始されて50年。
さらにビデオ、テレビゲーム、携帯用ゲーム、インターネット、携帯電話なども普及し、子どもたちもこれらメディアにさらされる機会が飛躍的に増加しています。
特に子どもが長時間にわたりテレビやビデオを見ることが心身の発達に悪影響を与える可能性が指摘されています。
最近の研究では1才6ヶ月時点で毎日2時間以上テレビを見ている子どもは、それ以下の子どもに比べて有意に言葉の発達が遅れることが明らかにされました。
子どもは身近な人と関わりあい、遊びなどの実体験を重ねることにより人間関係を築き、心と体を成長させます。長時間にわたるテレビからの一方的な刺激はこの触れ合いを阻害し、結果的に子どもの発達を遅らせる可能性があります。
そこで日本小児科医会は以下のような提言を行っています。
(1)2歳まではテレビやビデオ視聴を控える
(2)授乳中、食事中はテレビやビデオを見ない
(3)すべてのメディアに接する時間を1日2時間までとし、テレビゲームは1日30分までとする
(4)子ども部屋にはテレビ、ビデオ、パソコンは置かない
(5)親と子でメディアを上手に利用するルールをつくる。
是非一度ご家庭でこの問題を話し合ってみて下さい。
(平成17年1月1日)