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予防接種について

MRワクチン

今年小学生になる子供がいますが、MRワクチンを接種するように連絡が来ました。
麻疹と風疹のワクチンは受けていますが、もう一度必要なのでしょうか?

麻疹と風疹のワクチンはそれぞれ単独で1回ずつ接種されていましたが、昨年からは混合ワクチン(MRワクチン)が導入されました。
接種回数も2回に変更され、1回目は1歳の時に2回目は就学前の1年間に行われるようになりました。
これは1回だけの接種だと徐々に免疫が弱くなり、大きくなってから麻疹に感染する危険性があるためです。

麻疹は昔から「はしかのようなもの」などとされ、誰もがかかる普通の病気のように言われていましたが、実際は発症者の1000人に1人が死亡する重篤な感染症です。

保育園、幼稚園の年長児は3月末までに必ずワクチンを受けることをお勧めします。

(平成19年2月14日)

麻疹風疹混合ワクチン

4月に麻疹と風疹の予防接種の制度が変更になるそうですが、どのようになりますか。

現在1歳から7歳半までのお子さんは麻疹と風疹のワクチンを定期接種として受けられますが、4月からは制度が大きく変わります。
まず、麻疹と風疹の単独ワクチンが麻疹・風疹混合生ワクチンとなり、接種回数も1歳(1期)と小学入学前1年間(2期)の2回になります。
これにより従来の1回接種より長期にわたる免疫が獲得されることが期待されます。 しかし、この変更にともない、麻疹と風疹の定期接種はこの混合生ワクチンのみとなるため、どちらかを受けてない場合や、2歳を過ぎた場合などは公費で受けられなくなることがあります。
分からない点は主治医とよく相談して下さい。

(平成18年2月8日)

水痘ワクチン

子供が今年から保育園に入りましたが、水痘(水ぼうそう)をまだやっていません。
ワクチンを受けたほうがいいでしょうか?

水痘になるとかゆみを伴う水疱が全身に出て、その数は300~500個にもなります。
皮膚に細菌の2次感染を起こしたり、稀に肺炎や脳炎を合併したりすることがあります。
また、顔や体に水疱の瘢痕が残ることもあります。
感染力は強力で免疫がない人が患者に接触するとほとんど感染します。
多くの子供は託児所や保育園などで感染しますが、水疱がかさぶたになるまでは感染力があるので、1週間ほど集団生活はできません。
従って、ワクチンによる効果は費用を大きく上回っており、接種することをお勧めします。また、水痘患者と接触した場合、3日以内にワクチンを打てば発症を防ぐこともできます。

(平成17年6月8日)

熱性痙攣と予防接種

10ヶ月の乳児が突発性発疹にかかり熱性けいれんを起こしました。
今後の予防接種はどのように受けたらいいでしょうか?

従来は熱性けいれんを起こした場合1年間は予防接種を控えるよう指導されていました。
これは予防接種の副反応で発熱することがあり、けいれんを誘発することが懸念されたためです。
しかし、一方で熱性けいれんを起こす可能性のある子供ほど、予防接種を行い病気を防ぐことにより発熱の機会を減らすことも重要です。
そこで、この問題を解決するために厚生労働省の研究班が作られ、検討の結果、熱性けいれんを起こしても、2~3ヶ月経過観察すれば、接種は可能との結論が出されました。
ただし、接種の際は医師から、予防接種の有用性と副反応を十分説明してもらい納得の上で受けるようにして下さい。

(平成16年10月6日)

インフルエンザの予防接種

去年うちの子はインフルエンザの予防接種を受けましたが、罹ってしまいました。予防接種は本当に有効なのでしょうか?

インフルエンザの予防接種の効果については国内外の研究により、その有効率は約70%とされています。
これは予防接種を受けた人は受けなかった人と比べてインフルエンザに罹る確率が70%低くなるという意味です。
また、特に重症化しやすい高齢者の場合はその死亡率を80%低下させることも明らかにされています。
予防接種を受けても100%は予防できないため、お子さんのように罹ってしまうこともありますが、一定の予防効果や重症化を防止する効果は確実にあります。
さらに、今年は初期症状がインフルエンザと似ているSARSの流行も危惧されるため、例年に増して予防接種が推奨されています。

(平成15年10月14日)

風疹の予防接種

風疹の予防接種がでも公費で受けられるそうですが、詳しく教えて下さい。

風疹は比較的軽症の感染症ですが、妊娠早期に感染すると生まれてくる赤ちゃんが白内障、心奇形、難聴などの症状を呈する先天性風疹症候群になることがあります。
以前は将来妊娠の可能性のある中学生女子を対象に予防接種が行われていましたが、平成6年からは1歳以降の幼児に接種するようになりました。
この変更に伴い、経過措置として昭和54年4月から62年10月生まれの人も今年9月までは公費で受けられるようになっています。
現在この年齢層の接種率が低く、将来、先天性風疹症候群の患者が増加することが危惧されています。
この年齢で予防接種を受けてない人は9月までに是非受けて下さい。

(平成15年6月11日)

予防接種の広域化

子供の定期予防接種が住んでいる地域以外でも受けられると聞きましたが、本当ですか。 予防接種の広域化について教えて下さい

予防接種は平成6年の予防接種法の改正以来、それまで集団で行われていたものが、かかりつけ医を中心とした個別接種へと変更されました。
現在、公費で行われている定期予防接種は市町村単位で実施されており、基本的には居住している市町村の医療機関で受けることになっています。

ところが、実際には住んでいる所に小児科医がいなかったり、かかりつけ医が近隣の市にいたりして、不便を感じていた保護者も少なくありませんでした。
このことが予防接種の接種率の向上の妨げにもなっていました。
そこで高知県では今年4月から、定期予防接種を居住地以外の医療機関でも受けられるように予防接種の「広域化」を実施することになりました。
これは全国でも2番目に取り入れられる画期的な医療福祉政策であり、これにより保護者の負担軽減と接種率の向上が期待されます。

(平成14年3月)

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