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プロダクトRED

プロダクトRED(レッド)という取り組みでアフリカのエイズ救済のための援助が行われているそうですが、どんな内容ですか。

プロダクトRED(レッド)とは、ロックバンドU2のボーカルのボノと国際NGOであるDATAのボビー・シュライバーが発起人となり提唱された民間企業からの寄付の仕組みです。

今年1月スイスで開かれたダボス会議で開催された世界経済フォーラムにおいて提案されました。
賛同した企業は「RED」のロゴ入りの赤い色の商品を特別に企画し、その販売収益の一部を寄付します。
集められた資金はアフリカでのエイズ対策に向けられますが、特に女性と子供に焦点を当てたプログラムに限定して役立てられることになっています。

今後、世界中の企業が続々と赤い製品を発売して貢献するものと期待されています。

(平成18年11月8日)

予約システム

病気の子供を連れて長時間待つのは親子ともに大変ですが、便利な予約システムはありませんか?

冬の感染症が多い時期は待ち時間が長くなりますが、患者さんを待たせることは医療者にとってもストレスになります。大きな病院では予約制になっているところが増えていますが、最近は開業医用の予約システムも開発されています。
当院では1年前から24時間自動電話予約サービスを導入しています。予約専用番号に電話すると自動音声が流れ、その案内に従って電話機のボタンを押して、希望する時間に予約を入れる方法です。また、インターネットでも予約が可能で、パソコンや携帯電話から予約ができるようになっています。インターネットの場合は画面上で一日の混み具合が分かるため好評です。

しかし、子供の病気はほとんどが急性疾患であり、予約制がなじまないところもあります。
もちろん、具合が悪く緊急性を必要とする場合は予約に関係なく優先的に診察するようにしています。そのため、重症の子供が来た場合は検査や点滴などの処置をしたり、入院が必要な場合は紹介先をあたったりしなければならないため、予約時間通りに診察が進まないこともあります。
しかし、このサービスの導入により受診してみないと混み具合が分からないとう問題は解決され、待ち時間も短くなってきています。

(平成18年1月1日)

赤ちゃん会

先日の赤ちゃん会に参加しましたが、この会の歴史について教えて下さい。

赤ちゃん会は高知新聞の主催で昭和4年に始まり、今年で74年の歴史を数えます。
会の運営に長年にわたりかかわってこられた前高知県小児科医会会長浜田義文先生は、ご自身が第1回大会の参加者だったそうです。
今年も約2,000人の参加がありましたが、これは県下で生まれる赤ちゃんの3人に1人に相当します。
会場にはご両親をはじめおじいちゃんやおばあちゃんも加わって、元気な赤ちゃんの泣き声が一日中響きわたり、大変な熱気に包まれます。
子や孫の健康と幸せを願う思いが伝わってきます。
少子化の時代に一度にこれだけの元気な赤ん坊に出会える機会はほとんどなく、小児科医としても心地よい疲労感に包まれる1日でした。

(平成16年5月12日)

ブックスタート

ブックスタート事業が始まったと聞きましたが、具体的な内容を教えて下さい。

ブックスタートとは1992年に英国のバーミンガム地方で始まった運動で、赤ちゃんの生まれた家庭においてできるだけ早くから絵本を読み聞かせる習慣をつける運動です。
日本でも昨年から全国各地の市町村で始まっていますが、高知県では今年度より「土佐の教育改革」の重要施策のひとつとして、全国で初めて県下全体で行うことになりました。
赤ちゃんの言葉と心を育むためには、抱っこされた温かさの中で優しく語りかけてもらうことが大切だといわれています。
肌のぬくもりを感じながら言葉と心を通わせるかけがえのないひと時を絵本を介して持つことを応援する運動といえます。
実際には乳幼児健診の会場でスタッフが絵本の入ったブックスタートパックをわたし、同時に読み聞かせ方のアドバイスも行います。
この機会に絵本の読み聞かせを始めてみませんか。

(平成14年6月)

小児がんキャンプ

小児がんの子供たちのためのサマー・キャンプがあると聞きました。 どのようなものか教えて下さい。

病気を克服するためには、同じ病気と闘っている仲間との交流がとても励みになります。
特に難病や稀な病気の場合は仲間の存在が大きな支えになります。私たちは5年前に小児がんと闘っている子供たちを支援するためにサマーキャンプを立ち上げました。 今や小児がんはその70%が治るようになりましたが、長期にわたる入院生活が必要で、子供たちはとても辛い思いをしています。
このキャンプはそんな子供たちと自然の中で一緒に過ごし、少しでも元気になってもらおうという趣旨で始められました。

最初の2年間は三浦海岸で、その後の2年は清里でキャンプをしました。 毎年全国から約40名の子供たちが参加し、約60名のボランテイアの人たちと3日間を過ごします。
2年目にこのキャンプはスマート・ムン・ストーン・キャンプと命名されました。キャンプの発起人となった細谷亮太(聖路加国際病院)、月本一郎(東邦大学)、石本浩市(あけぼの小児クリニック)の3人の小児科医の名前から、それぞれ細(スマート)、月(ムーン)、石(ストーン)を取ったもので、ボランテアの人たちが名付け親です。

参加している子供たちは全員告知を受けており、自分達の病気のことをよく知っています。
従って、このキャンプでは普段学校ではなかなか話せない事もかくすことなく自由に話し合うことができます。
短いキャンプですが子供たちはすっかり仲良くなり、深い絆で結ばれる様子を私たちは見てきました。
今年のキャンプも7月に清里(山梨県)で行う予定です。

参加希望の方は「あけぼの小児クリニック」までご連絡ください。

(平成14年1月)

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